2012年4月3日火曜日

これまでのお茶ラジとこれからのお茶ラジについて

おかげさまで2月3月で合計5箇所のお茶ラジを開催することができました。

終わってみたら参加者の9割は女性で65歳以上が大半でした。
高齢はなんと90代!びっくりです。

お茶飲みでは数少ない男性は大人しくされていました(笑)
でも男性こそこういった事には恥ずかしさから参加が少なくなるものです。
仕事という生きがを失った喪失感で病んでるのはむしろ男性ですから今後は男性が参加したく仕組みもあっていいのかなと思いました
でも仕事に復帰できるのが一番のカンフル剤ですよね。

寒さと共に家に閉じこもった被災地の方々の心身に危機感を感じ、ラジオ体操と
コミュニティ作りを目的としたお茶ラジを立ち上げた訳ですが、
一箇所一箇所でそれぞれ濃密に開催され、意義のある活動となりました。

●身体を動かすきっかけ作り

簡単な補助運動とラジオ体操で30分ほどのプログラムでしたが、
補助運動が終わる頃にはみなさん額に汗を薄っすら浮かべ、気持ちよくラジオ体操に突入。
効果を実感してもらえました。
そして東北弁のおらほのラジオ体操が楽しさをくわえてくれました。
おらのほ体操の存在なしではこのプロジェクトはあり得ませんでした。
関係者各位には感謝しています。

●コミュニティ作り

大きな目的の一つだった、引きこもった人をひとりでも引っ張り出す事についてはイベントごとに
顔を出す出さないは社交性の問題でもあります。
でも元気な人がもっと元気になり、コミュニケーションを広げられたのなら結果として
良かったのではないかと思います。
しかし東北のご年配のみなさんは、肌ツヤも良く、若々しいひとが多いですね。隣の住人の顔も
知らないあいさつもしない東京に比べたらずっと元気です。新鮮なワカメ食べてるからだ~と
笑っていました。

●小さな縁をつなぐきっかけ作り

参加者同士の小さな縁がいくつも芽生えました。
それはボランティア同士であったり、ボランティアと集落の方々、集落内の方同士であったり
しました。
ある集落ではほとんど交わらない東西の区長さんがお茶飲みで隣同士に座りました。
どんな話をされたのかはわかりませんが、ボランティアと一緒に笑いあっていました。
集落の方が驚いていました。

またある集落ではボランティアと集落の方の共通の友人が発覚し盛り上がっていました。
ある集落では区長の奥様か早起きしてボランティアのために昼食の仕込みをしてくれていて心のこもったおもてなしをしてくれました

お茶菓子もたくさん用意していただいたのでボランティアはみんなお腹も心も満腹になりました。
こうして、世話人として参加ボランティアに味わってほしかった東北のおもてなしの心を図らずとも実感し、学びを持ち帰ることができました。

誤算もありました。
 
 
3月はワカメの作業が忙しい時期に入っていたことと、集落の区長代わりをするところが多く、現地がバタバタしていたことです。
 
 
3.11もありました。
 
 
そんな中、開催する理由はなく、開催を増やすのはやめにしました。

●今後の活動について
誰でも参加できる枠組みにしていますので、参加者は随時募集していきます。
 
小さな縁を作るという主旨ですので大局的な開催では縁が出来ません。
個人の縁で開催できるのがスムーズで望ましいと思います。
東北のお知り合いとの会話の中でお茶ラジの必要性を感じた時が開催の時です。

超高齢化社会に突入した日本の課題は、お年寄りがいつまでも元気でいる事です。
日本の老人福祉の施策は元気な人は放置して身体が弱ってきた人への対処ばかりです。
これは本末転倒な話です。
元気な人が元気なうちにいつまでも元気でいられる社会になる事ではないでしょうか。
身体も元気でお友達ともたくさん交流していく場の提供という意味ではお茶ラジは被災地のみならず、どこででも開催が望まれるのではないかと思います。

そんな大きなビジョンも心の片隅に持ちつつお茶ラジは継続して行きます。
今後ともよろしくお願い致します。
 

お茶ラジプロジェクト世話人 松田孝司

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